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動的変化

 音楽は音の動きすなわち心の動きなので、最初の音が発せられてから最後の音が消え去るまで複雑にその状態が変化していきます。その状態の変化はすでに作曲家によって譜面に書かれているわけですが、それをどう具体的な音として空間に解き放つかは奏者にまかせられています。ここに演奏の醍醐味があるわけですが、ここでのテーマ、楽器の構え方からいえば、最初の音を発する直前にはその表現すべき状態に向かって身体が動いている必要があります。最初の静かな構え方からエネルギーを内包した状態に変化するわけです。すなわち、演奏中の姿勢は変化し続けとどまることはありません。楽器の構え方を固定された一つのものとは考えないで下さい。

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